“からだにやさしい手術”が日増しに治療のメインとなっています。 乳がんの治療においても「切らずに治す」として研究が行われているのが、『RFA(ラジオ波熱凝固療法)』『FUS(MRIガイド下集束超音波療法)』『冷凍凝固療法』などの乳房温存手術です。「できれば切りたくない」というのが患者さんの本音です。そのため、切らずに治す治療、特にRFAを普及させてきました。 ところが、日本乳癌学会が2010年6月、再発する患者さんが増えてきたとして、「RFAは臨床試験の目的以外では行わないように!」と会員に注意を喚起したのです。学会が行った調査では、RFAがすでに国内で1000例以上が行われ、その約50%が臨床試験以外の自由診療で行われています。 RFAは臨床試験中の治療法です。臨床試験では、RFAの適応となる直径2cmまでの早期乳がんで、皮膚と腫瘍の距離が1cm以上離れているなど条件を守って治療を行い、