前回、マルチスレッドの概念について話しましたので、いよいよJava言語による実装を試みましょう。 Java言語でスレッドを作るには、大きく2つの方法があります。 一つは「Threadクラスを拡張(継承)する方法」で、もう一つは「Runnableインターフェイスを実装する方法」です。Threadクラスを使う方が簡単に実装できますが、Threadクラスを利用できないケースが存在します。その場合には少し手順の面倒なRunnableインターフェイスを利用することになります。 まずは、簡単なThreadクラスを利用する方法でマルチスレッドを実装してみましょう。 作成するプログラムはシンプルに、「文字Aを10回表示させる処理」と「文字Bを10回表示させる処理」をそれぞれスレッドA、スレッドBとし、この2つのスレッドを同時(並列)実行させましょう。 通常の「文字Aを10回表示する処理が終わった

