授業概要:現在,あらゆる情報がデジタル化され,処理加工され伝送されている.本講義では,このような情報技術の理論的な基礎である情報理論、符号理論、暗号理論の分かりやすい解説を目的とする. 情報理論では,情報を情報源から発生する有限個の記号の列として捉え数学的に解析する.例えば,各記号の発生確率から情報源の情報量を定義し,情報の圧縮率の限界を示す.送信された情報に通信の途中で誤りが生じた場合に,誤りを検出し訂正するための誤り訂正符号の原理についても解説する.また,情報セキュリティにとって不可欠の暗号についても言及する. 学生が講義外で自主的に勉学できるよう、参考図書を紹介し、講義内容を補完する資料を公開する。