「すごすぎる。あんなことは絶対にできない」−。プロ野球セ・リーグ球団で、選手の契約更改に携わる関係者は、こう言って驚きを隠せませんでした。 12球団の先陣を切って始まった中日の契約更改。今季、12年ぶりにBクラスに転落し、さらには就任したばかりの落合博満ゼネラルマネジャー(GM)による初の査定で、選手らに容赦のない冷たい風が吹き荒れているのです。 最初に選手を震え上がらせたのは、契約更改開始前日に発表された、チームの功労者とも言えるベテラン井端弘和内野手(38)の退団でした。下交渉で野球協約の減額制限をはるかに上回る80%以上のダウン額を提示され、交渉決裂。それが、今回の退団劇にいたったと言われています。5日から主力選手中心に始まった更改も、報道されている金額は13日の時点で6億円以上に及ぶコストカットと厳しい査定が下されています。終了時にはどのような結末になっているのでしょうか。