北千住、竹の塚といった歓楽街を抱える東京都足立区は、路上などでの客引き行為を規制する条例を四月一日に施行する。警告に従わない場合、氏名を公表することや、証拠として動画を撮影することを明記している。他自治体が同様の対応を条例の施行規則で定める例はあるが、区によると条例に盛り込むのは都内では初めて。踏み込んだ対応をはっきり打ち出すことで業者への抑止効果を狙う。(佐藤航) 条例では、公共の場での客引き行為などを禁じ、違反行為には区が指導や警告ができる。警告に従わない場合、氏名や勤務先、違反内容などを区ホームページなどで公表もできる。区職員が違反を現認した時はビデオカメラで撮影できることも規定。昨年十二月の区議会定例会で可決された。 条例本体にこうした対応を入れることに関し、区危機管理部の担当者は「業者もどんな行為がアウトか把握するために条例は確認すると思うが、規則までは見ないのではないか」と指摘