信号無視をした高校生に赤切符を交付する警察官=4月30日、神奈川県川崎市川崎区鋼管通3丁目 【竹野内崇宏】信号無視や遮断機をくぐるなど悪質な自転車走行に対し、神奈川県警は今年から、刑事罰の対象となる交通切符(赤切符)を積極的に交付する方針に切り替えた。1月以降、すでに240件超。6日に横浜市で自転車にはねられた男性が死亡するなど事故が後を絶たず、県警は引き続き、厳しく対処する。 4月30日午前、川崎臨港署の取り締まりを取材した。 小学校や大型商業施設に近い幹線道路の交差点で、赤信号を無視して走る自転車を署員が目撃。声をかけて歩道に止まらせた。道路交通法違反の疑いで、運転していた男子高校生(16)に赤切符を渡した。 高校生は「いつも通っている道で、まさか自転車の信号無視で取り締まられるとは……」とうなだれた。同じく信号無視をした30代の主婦にも赤切符を交付。1時間で計2件だった。 続