タグ

2012年7月14日のブックマーク (1件)

  • 「みそひともじ」の圧縮・解凍 - heuristic ways

    『古今和歌集』をどう読むか。 私はこれまで『古今集』の世界に入り込むための手がかりをつかめずにいたが、小松英雄『やまとうた――古今和歌集の言語ゲーム』(1994年)を読んで、ようやくそのヒントを得たように思った。 小松氏は、「平安時代の和歌は仮名だけを用いて書かれていた」こと、「平安初期に成立した仮名は、今日の平仮名と違って、清音と濁音とを書き分けない文字体系であった」ことに改めて注意を促す。  かかりひの かけとなるみの わひしきは なかれてしたに もゆるなりけり  これは『古今集』巻十一・五三〇の歌だが、旺文社文庫版(小町谷照彦訳注)ではこれを、  篝火の影となる身のわびしきはながれて下に燃ゆるなりけり と表記している。小町谷氏は注で、「「流れ」と「泣かれ」を掛ける」ことを指摘しているが、小松氏はこうした掛詞を、「複線構造による多重表現」という視点から解明しようと試みている。そうした「

    layback
    layback 2012/07/14