今度のC++WGのアドホック会議で、全く関係ないが、ふと思ったことがある。技術と利便性とは相関しない。つまり、どんなに優れた技術が開発されても、我々人間の生活の質は、あまり向上しないのではないかということである。 実は私は、技術の恩恵を、あまり直接的に受けていない人間である。私はスマートフォンを持っていない。私は電子書籍を活用してない。私は最近の映画や音楽やゲームを知らない。 29日のアドホック会議のことである。ちょうど昼頃になったので、我々は食事をすべく、外に出た。7人の我々は、全員そろって座れる席のある飯屋を探していた。多くの者は、iPhone等のスマートフォンを持っていた。これらのスマートフォンは、GPSにより、現在位置を把握し、周辺の地図を表示し、さらに、進んでいる方向にあわせて、地図を回転してくれるような機能まで備えているのである。これさえあれば、我々が道に迷う可能性はゼロであり