2016年10月16日のブックマーク (1件)

  • 吉田松陰歌集 - はかもなきこと

    > 身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留置まし 大和魂 処刑されてこの身はたとえ武蔵野の野辺に朽ち果ててしまおうとも、せめて私の大和魂だけはとどめておきたいのだが。 「まし」は「反実仮想」なので、上のように訳するのが正しいのだろう。 > 心なる ことのくさぐさ 書きおきぬ 思ひ残せる ことなかりけり 心の中にあったいろいろなことは遺書に書きおいたので、思い残すことはもうない。 > 呼び出しの 声まつほかに 今の世に 待つべき事の なかりけるかな 処刑場に呼び出される声を待つほかにもはやこの世で待つことは無い。 > 討たれたる 吾れをあはれと 見む人は 君を崇めて 夷(えびす)払へよ 処刑される私を哀れと思うひとは、尊皇攘夷にはげめ。 > 愚かなる 吾れをも友と めづ人は わがともどもと めでよ人々 愚かな私を友として愛してくれる人は私の友人たちも愛してほしい。 > 七たびも 生きかへり

    吉田松陰歌集 - はかもなきこと