1986年に男女雇用機会均等法が施行されて25年がたちましたが、なかなか平等な雇用は実現しません。 グラフ(1)(2)は、男女別に見た年齢階層別、人口に占める正規雇用・非正規雇用の比率を示しています。*1(1)の女性の場合、グラフは「X」のような形になります。20代で正社員として雇用されても30代で子供を産む年齢になると一部の人が退職し(右下がりの青線)、その人はどうなるかと言えば、しばらくして非正規雇用として戻ってきます(右上がりの赤線)。また、(2)男性とはそもそも採用の時点で正規雇用される比率が大きく違います。 女性は正規雇用として勤務が続けられない、ので入口の段階から枠が絞られる。法施行から25年もたってこの状況は、単に差別と言うより、労働力としての女性に何か男性より劣る点がある為だろうと認めざるを得ません。 ◆ 日本の労働者、特に正社員は、長時間労働によって人手不足をカバーしてい