核兵器や戦闘機の開発などに転用されるおそれがあるため輸出が厳しく規制されている炭素繊維を、中国に不正に輸出した疑いが強まったとして、警察は、兵庫県芦屋市にある化学製品を扱う商社の会長の取り調べを始めました。容疑が固まりしだい、外国為替法違反の疑いで逮捕する方針です。 炭素繊維は鉄のおよそ4分の1の軽さで10倍の強度があり、自動車の車体やテニスのラケットなどに幅広く活用される一方、核兵器や戦闘機の開発など軍事目的に転用されるおそれがあるため、輸出が厳しく規制されています。 警察によりますと、会長は炭素繊維を韓国に輸出するとうその申請をし、韓国のプサン(釜山)の港を経由して中国に運んでいたとみられるということです。 警察は会長の取り調べを始めていて、容疑が固まりしだい外国為替法違反の疑いで逮捕する方針です。 警察は、この会社が炭素繊維を中国に運んだいきさつやルートなどを詳しく調べて、実態の解明