長年,「語るに落ちる」という言葉の意味を取り違えていました.広辞苑によると,もとは「問うに落ちず,語るに落ちる」で,人から問われたときには,用心して胸の中の秘密を言わないが,何気なく話すときには,かえって真実のことを洩らしてしまうものだ.という意味だとか. ふーん.ずっと「それなりの地位にある人物が凋落してしまって,その人物のことを他者に語るほどではなくなってしまった」もしくは「それなりの地位にあるが,実はたいしたやつでなく,語るほどでもない」という意味かと思っていました. というのも,ちょうどこれが使われる文脈って,この勘違いしていた意味でもうまくフィットすることが多いんですよね. 地位的に高い人が,なんらかの不正疑惑をかけられて,それに反論するときについつい不正があったことを確証させるような事柄を話してしまったときなんかに使われるわけですけど,これも「自らそんなことをしゃべってしまうな