多摩地区の1割にあたる約25万8000世帯・事業所が影響を受けた18日の大規模停電。高尾山では、急停止したリフトから乗客が降ろされ、道路では信号機が消灯した。エレベーターに利用者が閉じこめられ、鉄道も一時ストップした。復旧までにかかった時間は最大で45分と比較的短かったが、これが通勤客の帰宅時だったら……。電気に依存する都市生活のもろさが改めて浮き彫りとなった。 ■高尾山 八王子市の高尾山では午後3時前、停電の影響でケーブルカーと2人乗りのリフトが突然停止した。ケーブルカーは停電の復旧に伴って約30分後に運転再開したが、リフトは復旧後、すぐに再停止した。 運営する高尾登山電鉄によると、下りの乗客が上りの乗客に比べて多かったために急加速し安全装置が作動したことが原因。下り客を減らすため、一部の客が同社の従業員などに支えられながらリフトから降り、徒歩で下山した。リフトは午後4時過ぎに再開した。