12月6日にソフトバンクの携帯電話サービスに大規模な通信障害が発生した。全国で約4時間半にわたり音声通話やデータ通信が利用不可あるいは利用しにくい状態となり、海外11カ国でも同様の障害が発生したという。スウェーデンの通信大手エリクソン製の交換機のソフトウェアに異常が発生したことが原因のようで、同社のボリエ・エクホルム最高経営責任者(CEO)が謝罪する事態となっている。 また、総務省は今回の通信障害を電気通信事業法上の「重大事故」にあたるかを判断し、ソフトバンクに対して業務改善命令を出すことも検討するという。ソフトバンクは2月にも大規模な通信障害が発生しており、12月19日に株式上場を控えるなかで最悪のタイミングといえる。 さらに、ソフトバンクにはもうひとつの危機が潜んでいる。それは、中国の通信大手である華為技術(ファーウェイ)との関係だ。 5日、同社の副会長兼最高財務責任者(CFO)である