インドネシアの宅配会社であるJ&Tエクスプレスは、米国で計画していた新規株式公開(IPO)を香港に移すことを検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。同社のIPOは10億ドル(約1100億円)程度の規模に上る可能性がある。 非公表の情報であることから匿名で語った関係者によると、J&TはIPOの計画について、バンク・オブ・アメリカ(BofA)、中国国際金融(CICC)、モルガン・スタンレーとともに作業を進めている。IPOは早ければ来年にも実現するという。 中国の規制当局は、海外市場に上場する企業への監視強化を発表したばかり。J&Tはインドネシア企業ではあるものの投資家の一部が中国を拠点にしているほか、中国で大規模に事業を展開しているため、中国当局から締め付けが強まる恐れについて社内で懸念の声が上がったと、関係者の1人は述べた。 香港上場の準備は初期段階で、IPO計画の規模やスケジュール
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