寒かった木曜日、3月5日。 撮影で、イラストレーター、 フェルト作家のトヨクラタケルさんと ご一緒させていただいた。 この方の作品は、アートに明るくないわたしでも 広告や本の装丁で作品を目にしていたから、 「トヨクラさんにお願いしました」 と聞いたとき、うわー、会えちゃう?わー、 と、少しミーハーにそう思った。 だけど撮影前に、webで公開されていた noteを読んだら、はっとして おもわず10回の連載を一気呵成に読んでしまった 作品で賞をとったり広告に携わりながらも、 思うところがありアップリケのブランドを ひとりで立ち上げていった思いや行程が、 当時の気持ちを控えめにまじえながら 記録されていた。それは備忘録のようで、 これからそこに向かう人たちに向けた 親切な教科書のようで。 おどろいたのは、 「遠くに感じるひとでも、 なんて、等身大の繰り返しなんだ」。 文章から滲み出るのは穏やかな