2008年、愛知県知多市の小学校で授業参観中に児童が問題が解けたことを喜びバンザイをした際、その動作で手に持っていた鉛筆が後方に飛び、保護者の目に刺さる事故があり、保護者が損害賠償を求め、市と児童の両親を提訴していたことが6日、分かった。提訴した保護者は女性で、視力低下などの後遺症を負った。市側は652万円を支払い、近く和解する見通しという。 市によると、事故は2008年4月、佐布里(そうり)小の3年生の教室で起きた。算数の授業中、最後列の男子児童が「問題が解けた」と喜び、立ち上がってバンザイのポーズを取った際、右手に持っていた鉛筆1本が飛び、約1メートル後方にいた保護者の30代女性の左目に刺さったという。 女性は目を押さえながら退室。担任は“騒動”に気づかず授業を続行した。授業が終わり、ほかの保護者から「あの子のお母さんが大変なことになっている」との報告を受け、事態の深刻さを把握した