最近はステンレスのはさみが主流だから、切れ味が落ちることが少ないはず。だけど、昔は鉄製のはさみだったから経年すると錆びてきて、切れ味が極端に落ちた。僕は婆ちゃんに「このはさみ切れない!」と不満を漏らしていました。 「バカとハサミは使いようなんだ!」と戦後をたくましく生き抜いてきた婆ちゃんは、僕を甘やかすことなくいつも突き放すようにそう言った。今でもその声が耳に残っているくらいだ。僕はバカじゃないしと思っていつも反抗してした。 僕が切ると全く切れないはさみを取り上げて婆ちゃんが切ると不思議なくらいよく切れた。そのメカニズムを解明すると、一番切れるところで良い具合に刃先が合うように力を入れて切ると良いというものだったのだ。 その頃に婆ちゃんに教わった「はさみの切れ味を復活させる方法」をまとめておくことにする。自分で開発したものもあるが、素人ははさみを研がない方がいいという伝説が残っているくらい