カメラを見つめるアカメアマガエル。米カンザス州マンハッタンのサンセット動物園で撮影。鮮やかな赤い目は、たとえ一瞬でも捕食者を驚かせ、躊躇させるためのものだと考えられている。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 1億9000万年前から地球上を飛び跳ねてきたカエルは、どんな気候にもなじむことができる適応の名人だ。 水があれば、そこにはカエルがいる。現在知られているカエルは約4740種で、南極を除くすべての大陸に生息している。たとえば、北極圏にも生息するアメリカアカガエルは、生きたまま氷づけになっても死ぬことはない。心臓や肺を何週間も止めることができ、解ければ元のとおり動き始める。 丈夫なカエルではあるが、環境の変化には弱い。水中では、薄い浸透性の皮膚を通して呼吸するため、水温の変化や汚染の影響を受けやすいからだ。