内容説明 1960~70年代にアメリカで起こった、人間の可能性の開発をめざした「ヒューマン・ポテンシャル運動」は、アメリカ社会のすみずみにまで深い影響を与えた。なかでも「エスリン研究所」は、その運動の震源地であった。本書は、エスリンに集まった人びと―マズロー、ロロ・メイ、パールズなど―の人間性心理学の巨星たちの逸話を横糸として、エスリンのドンキホーテ的な動きを織りあげるとともに、人種問題、ベトナム反戦、ヒッピー、サイケデリックなどで湧いた、アメリカの激動の時代に迫る。 目次 プロローグ エスリンとのかかわり 1961年、アメリカの希望に満ちた時代 オルダス・ハクスリーの「人間の可能性」(ヒューマン・ポテンシャリティ) マーフィーとプライス、ハクスリーの考えにふれる ハクスリーの紹介でジェラルド・ハードに会う 「エスリン研究所」発足の決意 「エスリン研究所」、その場所・地形・構造・歴史 創立