このマンガは私の連載デビュー作『俺はまだ本気出してないだけ』の完結から数年後の話だ。 この遠い昔に描いた作品の結末には我ながら納得していたし自信もあったので、出版社からの正式な続編の打診も丁重にお断りし続けていたし、私自身「続きを描くことはありません」と公言していた。 また、これは個人的な考えですが漫画家としても一人の読者としても完結した作品(自己作にかかわらず)の続きを描きたいとも読みたいともまったく思わない。 「もういいよ。だったら新作(描きたい)読ませてほしいんだけどな」って言うのが本音だ。 理由は二つあって「さすがに飽きてしまう」のと「せっかくの結末の余韻が損なわれる」が私にとっては大きな理由になる。 でも、私は完結した過去作の続きを描いた。 シンプルに言うと、世界的なコロナ禍で辛くて不安な読者の人たちが少しでも息抜きになって楽しんでもらえるなら私の上記した個人的こだわりなど本当に