この春娘が一年生になるので、放課後に預かってもらう施設に申し込みに行った。小学校に併設された古い建物に娘を連れて入室し、二階の大広間に通される。 「ここで皆で宿題やレクをするんですよ~」と年配のおばちゃんが朗らかに言った。全体の世話役のような人だ。優しそうでよかったな~とホッとした。 指示通りじゅうたんに座って子供用の長机に提出書類を広げる。施設利用申し込み書、夫の勤務証明、そして私の勤務証明。「拝見しますね~」とおばちゃんがそれを一枚ずつ手にとり、最後の一枚を眺めて「あら…」とこぼした。 「なんかアレでしたか?」 「いやあの、ご主人の書類の証明日が抜けちゃってるんですよ…」 おばちゃんがぺらりと見せてきたそれは、確かに最下部の証明日の欄が空白となっていた。夫の勤務先の総務担当者が記入し忘れたのだろう。 わたしは「あ~…」と言いながらチラリとおばちゃんの顔をのぞき見て、一瞬で頭をシュバババ