ホーム レビュー・インプレ 『Quantum Break』レビュー Remedyの美学とXbox Oneが夢想したクラウドゲームの未来が合致した壮大な実験作 アクションゲームとは、敵や敵の放つ弾幕との距離感、あるいは壁や段差、落とし穴などの障害物に対して、プレイヤーが瞬時に適切なリアクションを取ることを快楽としている。つまりは空間のレベルデザインである。そして、その空間における時間の流れとはリアルタイムであることを前提としていた。 だが、フィンランドのスタジオRemedy Entertainmentの『マックス・ペイン』ではその時間の前提が違った。このゲームは、映画『マトリックス』のバレットタイムをいち早くビデオゲームに取り入れたことによって大きな評価を得た。バレットタイムとは被写体の時間の流れは遅い状態なのに、カメラの動きは高速移動していること指す手法である。これを3Dアクションゲームで