自分の専門外の分野に秀で、人の上に立つことができる人物が、どこにいるかを、常に探し、把握しておくことを心がけてきた。これも中国古典から学んだ知恵のひとつだ。 ふたつめは、一冊の本を最低でも三度読むということです。最初は流して目を通し、二度目はよく噛かみ締めながら読む。三度目になるとさすがに内容が頭に刻み込まれてきます。200ページ足らずの本なら、2カ月で一分野、つまり3冊を三回読むことができます。 実際、10カ月ほどで、全五分野すべてを読み終えることができました。もちろん、ごく基本的な範囲の内容です。 私にとって、このときの勉強は、のちに経営者となってからだけではなく、国内外のさまざまな分野のビジネスパーソンと仕事の話をするときにも、大いに役に立ちました。 中国の春秋戦国時代における思考 同時に、私はいまより、ひとつかふたつ高いポジションに就いたとき、どのようにするかを常に考え、行動するこ