デンマーク・コペンハーゲン警察のアスベストが落ちてくる地下にある、未解決事件を担当する特捜部Q。警部補カール、助手の奇人アサド、気分屋ローセは、連続して起こった同時期の失踪事件に着目する。奇妙な事件は、デンマークを揺るがそうとする新進政党の一面を暴き始める。そして壮絶な過去に抹殺された女性の人生が見え隠れする……。 『檻の中の女』(感想)、『キジ殺し』(感想)、超傑作『Pからのメッセージ』(感想)に続くシリーズ第4弾。ビールに見立てた水の乾杯と、ドラム缶に油を注いで書類を燃やしたくなる小説No.1! 一気飲みするのは誰だい? (涙を堪えながら)あたし! いやいや、早くも2013年度のミステリ満足度は特捜部Qのおかげで120%を達成しましたとさ。2013年完! 北欧に眠る戦後処理を巡って、疾走する特捜部Qの面々は今回も熱く、さらに過去の事件でカールは大ピンチに。また孤独な人生を歩んできた女性