麻生政権の支持率低迷で政権交代が現実味を帯びる中、県内自治体の一部の首長が「民主党との距離」をどうとるかに苦心している。中央官庁への陳情や選挙協力などで政権与党の国会議員と蜜月を保ってきたが、ここへきて自民と民主「両にらみ」の動きが、じわりと広がっている。 16日、古川康知事の会見。大阪府の橋下徹知事が首長として政党支持表明の必要性に言及したのに対し、「私としては基本的に中立の立場で行くということが県民からも求められている」と強調した。 だが、古川氏は07年知事選で自民と公明の推薦を受けて再選。3カ月後の参院選佐賀選挙区では、自民が擁立した川上義幸・元副知事の支援に回り、自民の街頭演説会で応援演説のマイクを握った。 今年、自民の県連大会には参加、民主の県連大会には招待を受けたが不参加。「民主は(自民ほど)強く出席の依頼がこなかった。民主党の大会については、これからどういう依頼が