ホームレス支援のため図書館がソーシャルワーカーを雇用(米) 公共図書館におけるホームレスの来館者による問題は,以前から議論の対象となっている(CA1479,E437参照)。誰にでも開かれているということが図書館の原則であるが,快適で安全な環境を提供するという観点からは,においや言動などについての他の来館者からの苦情も考慮しなければならない。米国サンフランシスコ市の中央図書館では,この問題に取り組むため,2009年からソーシャルワーカーを雇用している。サンフランシスコ・クロニクル紙の記事をもとに,その取組みを紹介する。 同図書館は,サンフランシスコ市の厚生当局の協力を得て,精神科ソーシャルワーカーのエスゲラ(Leah Esguerra)氏を雇用している。ソーシャルワーカーがフルタイムで図書館に勤務するというのは,全米でもおそらく初の試みである。同氏は,着任以来150人以上のホームレスの来館者