見世物小屋だと思っていた。「ハタチそこそこの女の子がやってるバンドらしいよー」「ドラムとギターだけで、じゃれ合ったりギャーギャー叫んだり大変らしい」「名前はあふらりんぽだったかな、あふりらんぽだったかな」と、まぁまぁ飛び出す噂の数々。「女子高生らしいよ」という非常にエスカレートした情報まで流れていたくらいで、なんかこう、ズバッとキたわけです、「それ、めっちゃ観たいスよ!!」と。そんな美味そうなエサ撒かれたら食いつくしかないでしょう! 意気奮闘する自分。 膨らませ過ぎた期待を背負って、はじめてライヴに足を運んだ。凄いあふりらんぽ。「見世物どころじゃねー!」「だれだ! このバンドのこと黙ってたの」と、ひとまず他人を責めて、ライヴ終了直後ボクは楽屋へ滑り込んだ。見ず知らずのオトナ達に囲まれ勢いを失いかけていたが、見覚えのある方がひとり。Guitar Wolfのマネージャー、通称はっちゃくさんがそ