この記事は日経トレンディ5月号(4月発売)特集「『省エネ商品』のウソ・ホント」の一部を転載したものです。情報は基本的に発売時点のものになります。 家庭の電気代の約4分の1はエアコンが占める。「消費者が購入時に重視する点の第1位が省エネ性能」(パナソニック)というだけあって、省エネ競争は熾烈だ。メーカーは熱交換器やコンプレッサーなどの効率化を競い、省エネ性を年々大きく向上させてきた。だが、「2000年以降、改善幅は小さくなっており、限界が近づいている」(三菱電機)。そこで各社が力を入れるのが、運転の無駄をなくすための技術だ。気流や湿度を制御して体感温度を向上させたり、自動清掃機能で性能悪化を防いだりと、さまざまな工夫で省エネ化を図っている。 なかでも今、注目の技術が、三菱やパナソニックなどが搭載する人感センサーだ。人がいる場所だけでなく、人の活動量まで感知して冷やしすぎや暖めすぎを防ぐという