日本でも、CMO(Chief Marketing Officer、最高マーケティング責任者)という役職が脚光を浴び始めている。多極化する世界、複雑化する経営環境、変化の激しいマーケット、そして顧客ニーズの多様化──。 好意的に捉えれば、経営の舵取りが難しい時代だからこそ、顧客視点で物事を考え、お客様に関連して売り上げにつながる業務を統括する役割が必要だよねと、「何となく」再認識されたということだと、私は推察する。 「何となく」と書いたのは、「我が社にはマーケティングが足りない。よって、マーケティング機能を強化したい」という経営者の声は、10年以上前から何度も聞かれていたことだからだ。 マーケティング強化という掛け声は、さも経営課題であるかのように扱われるが、その実、何も言っていない「思考停止ワード」になっていることが少なくない。 思考停止ワードなのか、それとも本当に経営課題と捉えているのか
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