「タ~ラ、ララ ララ ラララ~」。 国軍の日である1日午前7時、休戦ラインから南に10キロ地点の西部戦線「無敵剣部隊」の兵士生活観(内務班)。 ベートーベンのメヌエット第2番ト長調の旋律がスピーカーから流れてきた。 パク・チョルイン一等兵〔20、檀国(タングク)大学コンピューター工学科1年休学〕は寝床を整理して練兵場に出て行き、 愛国歌を歌った。白い肌に整った目つき…。表面的には多文化(多国籍)兵士のようには見えない。 彼は日本人の母親と韓国人の父親の間に生まれた多文化2世だ。日本の京都で生まれて5歳の時に韓国へ渡ってきた。 パク一等兵は韓国の国籍を放棄すれば軍に行かなくても良かった。だが、その道を選ばなかった。むしろ大変な前方部隊を志願した。 パク一等兵は「母親が日本人だという事実は一部の同僚が知っているが、私にそれを意識するような素振りは見せない」として 「多文化2世だからといって全く