特定の人種や民族への憎悪をあおるヘイトスピーチ(憎悪表現)について、国連人種差別撤廃委員会は日本政府に対し、法律で規制 するよう勧告する「最終見解」を公表した。 「朝鮮人は出て行け」「殺すぞ」。在日韓国・朝鮮人を中傷するデモが活発になっていることを受け、見解は「デモの際に公然と行われる 人種差別などに対して、毅然(きぜん)と対処すること」を要求。ヘイトスピーチをあおる官僚や政治家に適切な制裁を講じるよう促した。 市民グループの調査によると、ヘイトスピーチをともなうデモや街宣は昨年1年間で360件以上行われているという。なぜこれほどの 拡大を許してしまったのか。勧告を機に、よくよく省みなければならない。 同時に、在日韓国・朝鮮人のひとたちが味わわされた屈辱と恐怖に改めて思いを致し、ヘイトスピーチを絶やすために何ができるか、 この社会に共に生きる者として考えたい。 たとえば大阪市は、ヘイトスピ