朝日新聞は4日付朝刊に、ジャーナリスト、池上彰さんのコラムを掲載した。「慰安婦 報道検証 訂正、遅きに失したのでは」と題されたコラムは当初、朝日側が掲載を 拒んでいた。 4日付同紙の1面とコラムの掲載面には、一転して掲載に至った説明と、池上さんと 読者に対する「おわび」の文言がある。 大きな疑問がある。 朝日新聞が8月5、6日付で「慰安婦問題を考える」と題して掲載した大型検証記事 では、韓国済州島で「慰安婦狩り」に関わったなどとする吉田清治氏の証言について、 「証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します」としながら、どこにも「おわび」の 字句はなかった。 まず、おわびすべき相手は、誰だったのだろう。虚偽の吉田証言などで長く尊厳を 傷つけられ続けた、日本と、すべての国民だったはずではないのか。 吉田証言について朝日新聞は28日付朝刊でも「核心は変わらず」との記事を掲載し、 平成5年に作成された