近頃の日本社会を見ると恐ろしい。餌を探す猛獣が一つのターゲットを無慈悲に攻撃するという印象を拭えない。報道機関や政界だけでなく 文化界の人までそうだ。一方に偏る現象は、第2次世界大戦直前に日本に現れたものだ。 出発点は朝日新聞の誤報認定だった。8月5日付の特集記事で、「済州島(チェジュド)で多くの女性を強制的に連行した」と証言した吉田清治氏 (死去)の主張を扱った記事をすべて取り消すと明らかにした。約1ヵ月経った今月11日には、朝日新聞社長が記者会見を行い、2011年の 東日本大地震当時、福島第1原発の所長だった吉田昌郎氏の調査報告書に関する報道を取り消した。 朝日新聞が2度の誤報を認めると、保守系メディアや政治家たちが騒ぎ出した。安倍晋三首相は14日、NHK「日曜討論」で、 「日本軍人が人を拉致するように家に入り、子供を慰安婦にしたという記事が世界に事実として受け止められ、(これを)非難