大分県立の中高一貫校の大分豊府中(大分市)で、夏休み明けの社会科の課題達成度テストの中で支持政党を聞く記述問題を出していたことが、学校への取材でわかった。採点対象にはなっていないが、学校は「配慮に欠けた問題だった」と説明している。 同校によると、1、2年生約240人を対象にしたテストで、社会科の男性教諭(37)が作り、26日に実施した。設問は「もし現在あなたに選挙権があったならば、今度の選挙でどの政党を支持しようと思いますか。その理由も具体的に答えてください」。ほとんどの生徒が回答し、空欄は数人だったという。 社会科教諭2人で採点して返却したが、返却の際に採点対象にはしていないと伝えたという。 同校は時事問題への関心を高めるため、ノートに新聞記事をスクラップしており、夏休みの課題にもなっていた。教諭は「時事問題への関心を見ることにとらわれ、問題設定に配慮が足りなかった」と話していると