「『犬と猫と人間と』の飯田基晴監督にインタビューしてみたいんですが」。穴澤さんからお話をいただいたのは、9月最後の探検隊取材時のこと。映画は現在の日本の犬や猫と人間との関係を静かに見つめるドキュメンタリー。ペットを家族として大切にする人たちがいる一方で、“飼いきれなく”なって捨ててしまう人たち。この映画はそんなゆがんだ現状を、とてもフラットな視線で捉えている作品です。穴澤さん自身、ペットが簡単に捨てられてしまう現状を憂い、「買う」以外の選択肢について、著書の中でも繰り返し書いてこられました。そこで、「富士丸探検隊」では、「ひとりと一匹」の一つの大切なテーマとして、2人の対談を行うことにしました。 当初、10月10日の封切前に、記事を公開する予定でしたが、急遽予定を変更しなければならなくなりました。しかしながら、こんなときだけれど、こんなときだからこそ、この企画をやり遂げたいという穴澤さんの