今日、電車に乗っていると、車内で広告の動画が流れていた。 在宅勤務中の社員を監視するためのPC用ソフトウェアの広告が堂々と放映されている。 勤務時間中に在宅で社員が全員遊んでいるかのような姿を映し出してから、これでは「生産性」が下がりますよね?とやっている。 監視される側となる人間が大半であろう乗客は、ぼんやりとこの広告を眺めている。 コロナウイルス騒ぎが長引いたせいでとうとう在宅勤務は終わり、日本的な「テレワーク」の時代が本格的にやってきたのだと、この光景を眺めながら私は思った。 テレワークは、社員が常にPCに張り付いて仕事をしているふりをすることを求める。 家にいても仕事で結果を出していれば問題ないという在宅勤務の時代は終わったのだ。 テレワークは、社員がオフィスに出勤し、時間までそこにいること自体を評価する日本的な働き方の再来だ。 結果ではなく、姿勢や努力といったよくわからないものを