全国の大手私鉄16社の駅構内や列車内で、乗客が駅員や乗務員などを殴るなどの暴力行為が、昨年度229件と4年連続で200件を超えたことが、日本民営鉄道協会(東京)のまとめでわかった。 同年度について、読売新聞が本州のJR3社に取材してまとめた被害は計616件で、統計がそろう2005年度以降最悪。駅員らが理不尽な被害に遭うケースが後を絶たない現状が浮き彫りになった。 同協会によると、加害者の75%が飲酒しており、半数近くが午後10時以降の発生。40歳代が22%と最も多く、続いて60代が19%、50代は17%だった。 係員が乗客に話しかけた際に突然殴られるなど、理由がはっきりしないケースが28%と最多で、迷惑行為を注意した場合(14%)よりも多かった。