ハッカーは、プログラミング言語にこだわる人がとても多いことで有名です。その理由はおそらく、プログラミング言語がハッカーの力と密接な関係があるからだと思います。言語は人間の思考をコンピュータに理解できる形で表現する手段なわけですが、同時に思考の道具でもあるのです。 言語へのこだわり ハッカーは、プログラミング言語にこだわる人がとても多いことで有名です。例えば、『ハッカーと画家*』などの著書で知られるPaul Graham*はLispに大変こだわっており、著書やエッセイの中でLispのパワーについてたびたび熱く語っています。わたし自身もプログラミング言語に深いこだわりを持つハッカーであり、「言語おたく」を自称しています。わたし以外にもプログラミング言語好きのハッカーは数多く、中にはそれを本職にしてしまっている「言語屋」と呼ばれる人たちも存在するほどです。 では、なぜハッカーはここまで言語にこだ
![ITmedia エンタープライズ:まつもとゆきひろのハッカーズライフ:第6回 言語の重要性 (1/2)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7e51372d18138e90ed2c8d95d693065718b5e361/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fimages%2Flogo%2F1200x630_500x500_enterprise.gif)