◇ ノルウェー ノルウェーは国連の“生活の質指標”で第一位の国である(世界有数の裕福な国である)。ノルウェーが風変わりな国というのには正当な理由がある。山だらけのこの寒い国は、気候もひどく、暮らしにくい一方、豊かな自国の神話がある。そういった要素がブラック・メタルに溶け込んでいる。 幼稚園から社会性の教育を始め、騒がず、不満を言うなと教えられる。何かに反抗することをよしとはしない。しかし、そういった教育により、憎悪の対象が権威や教会になってしまう。 マティン・アルスヴォーグ(キリスト教関係者) 「ノルウェーはとても恵まれた国で、生活水準も高い。それが若者をうんざりさせるのだと思う。自己証明になるものが何もないよりは、邪悪なものと自分を同一化するほうがマシだと思っているのかもしれない。」 サモス(Emperor) 「アンチ・クリスチャンであることは朝飯を喰うのと同じ感覚だ。信念とかそういう大