飯田市出身の元隊員が旧満州から秘密裏に持ち帰った手術器具などの展示について説明する久保田さん(右)=10月21日、同市平和祈念館 ■飯田市平和祈念館 証言や遺品説明のパネル展示せず 金属製の箱に入った数本のメスなどの手術器具や薬品が入った小瓶、「人体解剖学」と題した書籍には「石井部隊」の判が押されている―。 戦時中、旧満州(中国東北部)で捕虜を使った人体実験や細菌戦をした関東軍防疫給水部(731部隊)に所属した飯田下伊那地方出身の故胡桃沢正邦さんから、飯田市座光寺の久保田昇さん(93)に託された遺品…