今年3月に亡くなったノーベル賞作家、大江健三郎さん。その作品の数々に何度も登場するのが、自身のふるさとをモデルにした「谷間の村」です。 なぜ大江さんは「谷間の村」を描き続けたのか。「谷間の村」の物語を通して、私たちに何を伝えようとしたのか。そのメッセージを探りました。(松山放送局ディレクター 小島 遙)
地軸は公転面に対して23.4度傾いています / Credot:Canva . ナゾロジー編集部私たちの地球は太陽の周りをおよそ23.4度傾いた状態で回っています。 この傾きがどんな理由で決まったか正確な理由は謎ですが、傾いた回転軸(地軸)のお陰で地球には四季がうまれ、多様な生態系の維持に役立っています。 ただ地球は正確な球体ではないため、地軸はおよそ10mの幅でぐらつきを起こします。 ぐらつきを起こす要因は主に地球内部の鉄でできたコアの振動や、氷の融解、海流の変化、さらには台風など、地球で起こる質量の移動となっています。 しかし地軸のぐらつかせる質量移動の中には年単位の周期的なものだけでなく、取り返しのつかない変化も含まれています。 たとえば温暖化によってグリーンランドや南極の氷の融解が起きた場合、地球を冷やさない限り、一度動いてしまった質量を元の状態に戻すことはできません。 地球は非常に
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