【テヘラン鵜塚健】イランの半国営メヘル通信は18日、イラン海軍の駆逐艦と補給艦の計2隻がスエズ運河を通過し、イスラエル沖の地中海を抜けてシリア西部タルトスに入港した、と伝えた。イランの核開発問題でイラン・イスラエル関係は緊張しており、今回の軍艦通過がイスラエルを刺激するのは確実だ。また、シリアに国際社会の非難が集まる中、イランは軍艦入港を通じ改めてシリア・アサド政権への支持を明確にした形だ。 ◇イスラエル「動き注視」 イラン軍艦の運河通過は、イスラム革命(79年)以降、昨年2月に続き2度目。運河を管理するエジプトのムバラク政権が昨年倒れ、新政権がイランへの敵対姿勢を修正したため、通過が可能になった。 欧米諸国がイランへの制裁を強化する中、イランは昨年12月末の「ホルムズ海峡封鎖発言」に続き、地中海で海軍を展開することで国内外に軍事力を誇示する狙いだ。サイヤリ海軍司令官は「イランの国力を示し