内戦状態に陥ったシリア北部の商都アレッポで政府軍と戦闘を続けている反体制派「自由シリア軍」が31日、市内の警察署2カ所を攻撃、制圧した。フランス公共ラジオによると、戦闘で警察官ら少なくとも40人が死亡したという。 アサド政権の北部の牙城であるアレッポの多くの地区を制圧した反体制派に対し、政府軍は7月28日、本格的な掃討作戦を開始したが、反体制派も激しく抗戦。一部では攻勢に出ており、激しい戦闘が長期化する可能性が出ている。 自由シリア軍は31日、軍情報機関や政権党バース党支部、軍事法廷にロケット弾攻撃などを加えたという。政府軍側も反体制派の地区に夜通し砲撃を加えるなど、攻防が続いている。(共同)