野生の世界では、大型の動物をも川に引きずり込む獰猛なイメージが強いワニ。もちろん世界には大小様々な種類のワニが生息しているが、いずれにしても圧倒的な力で向かって来られたら人間などひとたまりもない。それが分かっているからこそ、もしワニと対峙するようなことがあれば恐怖を覚えるのは当然だろうが、コスタリカには体長約5メートルのワニと水の中で戯れてしまう強者がいるという。この男性は以前、瀕死の状態に陥っていたこのワニを助けて半年間にわたって介抱し、それからというものワニは自然に帰ろうとせず、男性を慕って仲良く暮らしているそうだ。 この男性は“ターザン・チト”の愛称で親しまれている漁師で、53歳のチトさん。彼が現在、多くの見物客を前に一緒にパフォーマンスを行っている体長約5メートル、体重約450キロの相棒“ポチョ”と出会ったのは20年以上前のことだった。同国東部を流れるパリスミナ川へ友人とボートを出