延々とブログなんか書いていると、年に一回くらいの頻度で「この媒体に載せてやるから金を出せ」という趣旨のアプローチがある。投稿者の原稿を掲載する雑誌だとか、そういうのだ。そのたびに私はなんだか、うっすらと、しかし特有の、不快感を覚える。私はお金を払って原稿を掲載されたいと思わないから、それは不要な勧誘だ。ただそれだけのものだから、メールにスパムの印をつけてそのまま忘れてしまえばいいのに、都度、少しだけ、そのメールを覚えていて、うっすらと不快な感覚を維持してしまう。 そういった宣伝のメールの第一声はたいてい、「ブログ読みました!ステキですね」というようなものだ。感想めいたお世辞を連ねるものさえある。もちろん多くはテンプレートだけれども、それにしても、なんだかすごいな、と思う。商売目的で素人の文章を読んでお世辞を書くってどんな気分だろうと思う。その種の宣伝を受け取った経験は一度や二度ではないので