いくら対策を取っていても、情報漏えいを完全に防ぐことはできない。情報の盗難や紛失は不可抗力的な側面もあり、発生を100%防げるわけではないからだ。では、情報漏えいが発生してしまった場合にとるべき対処法はどういうものだろう。 大手総合商社「メデア商事株式会社」の営業部3課の新人・小林ケンタは、客先に出向く準備をしていた。1人で訪問するのは初めてということもあり、少々緊張しているようだ。そこに課の先輩・高柳ワタルが近付いて来た。 高柳 よぉ、小林! 緊張しているみたいだな。 小林 あっ、高柳さん。1人は初めてなので……。 高柳 ま、誰でもそんなもんだよ(笑)。ところで、今日持っていく資料の持ち出し申請は済んでるか? 小林 はい、昨日申請を提出して、課長から許可をもらっています(7月2日の記事参照)。 高柳 よし。資料準備はOKだな。ところで以前一緒に出かけたときに情報漏えい防止のための心得を教
![第7回「情報漏えい事故発生、そのとき」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7e51372d18138e90ed2c8d95d693065718b5e361/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fimages%2Flogo%2F1200x630_500x500_enterprise.gif)