特別読み物 サラリーマンにもなれない!? はじめての「就活」元プロスポーツ選手 現実は厳しい 元西武・高木大成、元楽天・福盛和男、元マリノス・阿部祐大朗ほか 引退したプロスポーツ選手のうち、指導者や解説者になれるのはほんの一握りのスターだけ。だが、「しょうがないからサラリーマンでもやるか」という気持ちで通用するほど、社会は甘くはない。 すべてをかけてきたのに 上野広小路の商店街、様々な店が立ち並ぶなかに、ピンクを基調にした看板を掲げた小さな靴屋があった。その店頭に、プロ野球ファンなら見知った顔がある。元ロッテの正捕手で、4番も務めた橋本将(37歳)だ。 「'11年、戦力外通告を受け、小学生からずっとやってきた野球ができなくなった。トライアウトも受けましたがどこからも声がかからなかった。僕はそのとき、人生を変えるチャンスかな、と思いました」 橋本は現在、海外の人気シューズブランド「アイラブフ