ブックマーク / ponnponn.org (2)

  • 負債には常にデフォルトの可能性がある、現実離れした新古典派経済学は不要

    以前のブログ「貨幣についての誤解がデフレを長期化させた、国の借金を減らすことは間違っている」でお伝えした「現代貨幣理論」を導き出したL・ランダル・レイの師匠である、ハイマン・ミンスキーの「金融不安定性仮説」について、今回は書いてみたいと思います。 金融不安定性仮説 金融不安定性仮説とは、「資主義というシステムは、繁栄によって安定化するのではなく、むしろ脆弱化するのであり、好景気が金融危機の危険性を高める」という理論です。 つまり、好景気のときは、このまま景気がいいままだという安心によって、借金をしてでも金融資産を買うことを始めます。しかし、一旦その景気が冷え込むと途端に借金をしていた上に、損益が出るため、一斉に金融資産を売り始め、借金を返し出します。つまりは、消費をしなくなります。 それにより、さらに景気が冷え込んでしまい、金融に打撃を与えることになるということです。 このように、好景気

  • グローバリゼーションのトリレンマ(移民問題)

    やっと「富国と強兵 地政経済学序説」を読み終えました。 1ヶ月ちょっとかかりました。 読んでいて、気になったことがあったので、書きたいと思います。 ダニ・ロドリックさんの言うグローバリゼーション・パラドクス。以下の3つの全ては満たせないというトリレンマがあるという話です。 「グローバリゼーション」 「国民国家」 「民主政治」 上記2つまでは満たせるけれど、1つは諦めなければならないというトリレンマにあるということです。 EUにみるグローバリゼーションですが、EU内でのルールに従うことがEU諸国の法律の上にあります。 つまりEUで決められた政策は、国家主権によって変えることができないことになります。 EUでのグローバリゼーション EUで決められたEU域内での人の移動の自由は、各国の主権で制限することができません。つまり民主政治を犠牲にして、成り立っています。 移民によって、国民国家、つまり単

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