当時、中学生だった私と、同志社大学哲学科で助教をされていた北出寧啓(やすひろ)という先生との付き合い方が、今思えば風変りだったので、今回は、そのことについて書いてみたい。 まずその前に、父子共にお世話になり、母の命の恩人でもある金田半三郎先生という方を紹介したい。 金田先生は、京都大学医学部の元準教授(のちに金田医院を開業)をされていた医学博士(当時 血液腫瘍学)で、父がサラリーマン時代に在籍していた会社の産業健診医であったことから、父と親しくしてくださった。 また私の幼少期の主治医でもある。そして私の中・高校生時代の柔道私設後援会会長もしてくださった。 また亡き母の腎臓に潜伏していた結核菌の存在を最初に発見してくれた先生でもある。先生の発見が無かったら、単なる風邪引きからの腎盂炎と考えてしまい、結核菌に対する治療が遅れて、母の人生はさらに短いものになっていただろう。 金田先生は数年前にお